7.何故「新首都」が考えられなければならないか。

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「はじめに首都移転ありき」では問題をあやまった方向へ誘導するおそれが多分にあります。首都移転の動機は何なのか、それは正当なものであるかどうか、また、それ以前に首都は本来どう在るべきものなのか?それらの議論を経た上で事業が計画されるのが常道です。ここでも「何のために・・・」という大きな目標が明瞭に把えられていないのです。
現在の首都移転問題は他の問題(東京過密、行革、経済活性等個々の問題)を解決する手段として論ぜられているに過ぎず、統合的な計画が立てられていません。
21世紀を迎えるにあたって、日本という私達の国を統治し、日本の中心となる首都を、しっかりと、私達国民のものとして持つことが必要です。またそれは、パリ、ベルリン、ロンドンのように明らかに認められる美しい都市でなければなりません。

また、21世紀は冷戦の時代が終焉し国際化の社会を迎えます。グロ−バル社会へ向かって、各国がそれぞれ平和をコミッメントしていく時代を迎えます。そのような国際化の時代に、コミットメントをバックアップする美しく、強力な首都、コミットメントを補強する明瞭なイメ−ジを持つ首都を持つことが必要となります。(註)

それは、武器によって守られるよりもより強い、平和を憲法とする日本の安全保障にもなると考えます。                           
現在、日本はそのような秀れた首都を持ちません。それが首都移転の議論をよぶことになります。東京には確かに、それを首都と呼ぶに応わしい条件を備えていません。21世紀は(移転によるかどうかは措くとして)ここに述べるような"首都を創る"時代です。首都を創ることを通して、豊かさの実感できる生活環境を創り、平和で、安全が保障される国土を創ること、それが、21世紀における日本の国家事業の出発点になるべきです。

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